ミスター自警団

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インポッシブル・アーキテクチャーに行くの巻

ここ2週にわたって、廃墟をテーマにした写真展に行ってきたわけですが、その締めくくりとして埼玉県立近代美術館で開催されている『インポッシブル・アーキテクチャー』展に行ってきました。

 

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www.pref.spec.ed.jp

 

www.jikeidan.tokyo

 

www.jikeidan.tokyo

 

 

 

これまでは廃墟、いわば建物の末期がテーマだったのですが、今回は実現することのなかった建物、いわば生まれてくることのなかった建物の展覧会です。

 

入ってまず最初の展示が、ウラジミール・タルトン設計の第3インターナショナル記念塔です。

これがなんとも、いきなり度肝を抜かれる設計建物というか、構造物でした。
高さ400メートルの二重らせん構造の塔になって、その中に4つのガラスの構造物があるというものでした。
何とも浮世離れしているというか、昭和のころの未来のイメージというか。
さらに、そのガラスの構造物は2重構造の魔法瓶のようになっていて、その中の3つは一定の周期で回転するというダメ押しっぷり。

さすがに、当時のロシア革命直後のロシアでは技術的にも予算的にも実現不可能だったということです。
とはいえこれは、現代の技術をもってしても実現できないんじゃないかと思います。
1919年当時にこんな物を作れる国自体なかったでしょう。

 

最初っから超ド級の大物が出てきましたね。
まあ、流石にこれ以上のものは最後まで出てこなかったですけどね。


で、後は1933年の『ヤーコフ・チェルニホフの建築ファンタジー 101のカラーコンポジション、101の建築小図』が良かったです。
70年代テクノ感満載で、かつ、インダストリアル感も満載の、クラフトワークのアルバムジャケットみたいな感じがとにかくカッコよかったです。

ちなみにこの『建築ファンタジー』は新しい構成のプロセスや新しい表現方法、そして新しい色彩感覚の提示したものだそうです。
いわゆるデザインスタディ的なものだそうです。


この2人を筆頭に「ああ、これは実現しないよな。」というものから、「流石にこれじゃコンペに勝てないだろ。」というものまで、いろいろ展示してありました。
普段何気なく見ている建物も、こういった展示を見たうえであらためて見てみると、これまでとはまた違った視点で建物を見ることができそうです。

 

ちなみにこの美術館は、北浦和公園という大きな公園の中にあります。
この公園には、黒川紀章の最高傑作ともいわれている、銀座の中銀カプセルタワービルの1ユニットが展示してあります。

 

www.jikeidan.tokyo

 
このカプセルのユニットを間近でしかも、ガラス越しとはいえ部屋の中まで見ることができます。

さらに、この美術館は椅子にこだわっていまして、そこかしこにデザイナーズチェアがあり、自由に座ることができます。
しかも、たくさんの種類があるので、見ても座っても楽しめます。

 

ただ、この美術館は北浦和にありまして、ちょっと行きにくいところにあるのですが、公園の雰囲気も含めなかなか良い美術館だと思います。
もし、機会があれば一度行かれてみたらいいと思います。


ちなみに『インポッシブル・アーキテクチャー』展は3月24日までです。
もし、この展覧会に興味があるのでしたら急いで行かないと間に合わないのでお早めにね。